2016年6月5日日曜日

タモリ倶楽部で紹介されていた「中華食材の最新情報」まとめ

先日のタモリ倶楽部では、中華食材の最新情報を取り上げていました。

意外な食材が人気で売れていることや、
マック指標のように、食べ物で計る中国独自の経済指標があることなどを取り上げていて、
面白い回でした。

主な内容を紹介します。






中国のクラゲ食ブームでクラゲが枯渇、それを救ったのは…

中国人はクラゲが非常に好きで、特に酒のつまみに好まれています。
日本人がクラゲの「」を食べるのと違い、中国人は「」を好んで食べるそうです。
傘よりもコリコリ感があって、その食感が好きなのだとか。

元々中国では砂クラゲという安いクラゲが食べられており、
高級な大連クラゲは日本への輸出専用でしたが、
中国の景気が良くなり、中国人も大連クラゲを食べるようになったそうです。


(大連クラゲ)

あまりの人気で近年乱獲が進み、大連クラゲが不足しているとのこと。
そのクラゲの枯渇を救ったのが、日本の有明海で獲れ、大連クラゲと同種の備前クラゲだそうです。

(備前クラゲ)

最近では備前クラゲでも需要が賄いきれなくなり、
アメリカやメキシコで獲れるキャノンボールクラゲというクラゲも中国へ輸出されているそうです。

キャノンボールクラゲは備前クラゲと比べて、小ぶりなものの食感が抜群なんだとか。

中国人は特にコリコリした食感が好みらしいですね。

(キャノンボールクラゲ)

ザーサイは中国の景気のバロメーター

中国国内には、中国の高度成長を支えてきた出稼ぎ労働者が2億5千万人以上いると言われています。

彼らは景気に敏感で、ある地方で景気が良さそうだという噂が流れると、
一気に大移動する傾向があります。

その彼らの移動をチェックするのに有効だとして広まったのが
ザーサイ指数と言われるもので、
中国の庶民に好まれる食材であるザーサイの消費量を確認し、
ザーサイの売り上げが上がっていれば、
その地域の景気は上向きだと判断しているのだそうです。



高級珍味「ツバメの巣」の生産方法に革命!

ツバメの巣とは、アナツバメという特定の種のツバメが、巣作りの際に分泌する唾液を固めて作られるもので、
白い固形の食材です。

日本でよく見られるツバメは、唾液以外に枯草や土などを使うため、
食材には適していないとのこと。

ツバメの巣自体には味はなく、主に食感が好まれているそうです。
クラゲと同じですね。
中国人の食感へのこだわりは特に強いようです。

アナツバメは、断崖や洞窟の天井付近など、
人間が足を踏み入れづらいところに巣を作るため、採取が困難です。
それが高級食材たるゆえんでもあります。

しかし最近、そんなツバメの巣の採取方法に革命が起きました。

それが通称スバメの巣のマンションと言われているもので、
とある頭のいい中国人が、ツバメの巣が獲れる断崖絶壁の近くにマンションを建てたところ、
10万羽ほどのツバメを集めて、住み着かせることに成功!

これにより、危険を冒さず楽にツバメの巣が採取できるようになりました。

ツバメの巣は、一つ完成するまで3か月もかかるのだそうです。
せっかく作った巣が取られて、ツバメが可哀想だと思うかもしれません。
しかし巣の採取は、ツバメの子育てが終わり、ツバメが去っていった後にするとのことで安心です。

ちなみにマンションンの建設費用は300万円~800万ほどとのこと。

ここに最初の一羽目のツバメが来るかどうかが博打なんだそうです。

ツバメを呼び込むコツは、ツバメが巣を作りたくなるような環境作りにあり、
ツバメが好むような湿度や温度を管理したり、
ツバメの鳴き声をテープで流したりと色々な工夫をしているそうです。




横浜中華街で売れている意外な食材とは?

日本観光ブームで多くの中国人が日本を訪れていますが、
意外なことに、横浜中華街にも多くの中国人がやってきています。

実に横浜中華街を訪れる観光客の3人に一人が中国人だそうです。
中国から来て日本のチャイナタウンに来る目的とはなんでしょうか?

それは、「老干媽(ローカンマ)」という食べるラー油を求めて来るのだそうです。
この食べるラー油は、中国でも超人気で、一般に食べられているものです。
つまりお土産目的ではありません。


日本の観光ツアーで訪れた中国人が、
和食の味付けに飽きて、中国の味が恋しくなり、
どんなものにかけても中国人好みの味になるというこのラー油を買っていくんだそうです。

同じように豆腐を干して味付けした「婆婆嘴 豆腐干( ボーボーツェイ トウフカン )」などもバカ売れしているそうです。
こちらは山椒の辛みが効いていて、酒のつまみとして食べられているとのこと。



メンマの生産量が激減!

日本で消費されているメンマの原料である麻竹は、
その90%が中国で生産されています。

この生産量が近年減少しているんだそうです。
2010年には、5000トンが生産されていたのが、
2015年には、3500トンまで減ってしまいました。

原因は、中国の農民が取引価格が安く儲からない麻竹生産から、
より儲かるフルーツに転作しているためだそうです。

このためメンマの原料費も2倍まで上がってしまっています。
(乾燥メンマ30kgで300ドルだったものが、2015年には600ドルに上がっています)

将来は高級食材になっているかもしれませんね。

ちなみに、メンマの名付け親は、台湾人で丸松物産の創業者の許さんという方で、
許さんが、日本に来て、日本人が麻竹をラーメンの上に載せて食べているのを見て、
麺の上に乗せられた麻竹ということから、「メンマ」と名付けたそうです。


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