シアトル、サンフランシスコ、サン・ジョゼ、ロサンゼルス、サンディエゴ、デンバー、
フェニックス、ダラス、ヒューストン、メンフィス、ジャクソンビル、ワシントン、ボルチモア、
ニューヨーク、インディアナポリスの15都市で集計した結果となります。
突出して人気のあったのが「Go Set a Watchman
」、「ガール・オン・ザ・トレイン
」の2冊。この2冊を含むリストと、除外したリストの両方があります。
▼全米各都市の公共図書館で最も人気のあった本
全米中の人々がハーパー・リーの「Go Set a Watchman」とポーラ・ホーキンズの「ガール・オン・ザ・トレイン」を手にするために図書館に群がった。
ビジネス情報サイトQuartzが大人向け書籍の売上高ランキングとともに掲載した情報によると、それらの本は9つの地域の15の街にある公共図書館で最も人気のある小説だった。
どちらもニューヨークタイムズ誌にベストセラーとして掲載された本だ。
集計期間は図書館によりまちまちだが、それぞれの図書館における直近の集計結果である。
7月に集計されたものもあれば、8月に集計されたものや、または複数の月に渡り集計されたものもある。
そのため7月15日にリリースされた「Go Set a Watchman」は、いくつかの図書館では集計されていない可能性がある。
「Go Set a Watchman」は9つの図書館でトップ10に入る人気だった。
「ガール・オン・ザ・トレイン」は11もの図書館でトップ10に入っている。
中には図書館の尽力により人気となった本もある。例えば、カリフォルニアの公共図書館で行われた"オン・ザ・セイム・ページ"プログラムで推薦されたことにより、常連客らはアリシア・アボットの「Fairyland: A Memoir of My Father
」に興味を持ち、最も人気のある本となった。また、ハリウッドにより人気がもたらされた本もある。分かりやすい例では、ロサンゼルスで最も人気となった本、ジョングリーンの「The Fault in Our Stars
」は2012年に出版された本だが最近映画化された。サン・ジョゼで2番人気だった「ゴーン・ガール」は、ゴールデングローブ賞にノミネートされた映画の原作だ。（「ガール・オン・ザ・トレイン」は現在ドリームワークスにより映画化が進められている）
この「Go Set a Watchman」、「ガール・オン・ザ・トレイン」を除いてみると、大分違った結果が見えてくる。
▼「Go Set a Watchman」、「ガール・オン・ザ・トレイン」を除いた集計結果
シアトルの図書館では「Watchman」が、ワシントンD.Cでは「ガール」が一番人気だったが、両方とも2番人気はピューリッツァー賞を獲ったアンソニー・ドーアの「All the Light We Cannot See
」であることが分かる。もちろんこれらの結果は集計する度に異なるものだ。棚卸し時期や、借り手の返却のスピードにもよるし、図書館スタッフの尽力でも結果は変わってくる。
なお、オースティンやボストン、シャーロット、シカゴ、デトロイト、ナッシュビル、アントニオなどの都市では集計結果を発表していない。
翻訳記事ここまで
▼全米各都市の公共図書館で最も人気のあった本リスト8
「ガール・オン・ザ・トレイン」 ポーラ・ホーキンズ著
（"Go Set a Watchman" By Harper Lee）サン・ジョゼ、サンディエゴ、ダラス、ジャクソンビル、ワシントン、ニューヨークの図書館で最も人気の本
ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。
ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。
「Go Set a Watchman」 ハーパー・リー著
（"Go Set a Watchman" By Harper Lee）シアトル、フェニックス、ボルチモアの図書館で最も人気の本
ハーパー・リー（「アラバマ物語」の作者）による、アラバマ物語の後日譚
◆ハーパー・リーのその他の書籍
「Fairyland: A Memoir of My Father」 アリシア・アボット著
（"Fairyland: A Memoir of My Father" By Alysia Abbott）サンフランシスコの図書館で最も人気の本
70年代から80年代のサンフランシスコを舞台に、母親を事故で失い、開放的なゲイの父親に育てられた娘の美しい回想録
「The Fault in Our Stars」 ジョン・グリーン著
（"The Fault in Our Stars" By John Green）ロサンゼルスの図書館で最も人気の本
肺癌を患う美しく聡明な少女、Hazelの青春の物語
「Our Souls at Night」 ケント・ハーアフ著
（"Our Souls at Night" By Kent Haruf）デンバーの図書館で最も人気の本
ケント・ハーアフの遺作。
「Truth or Die」 ジェイムス・パターソン著
（"Truth or Die" By James Patterson）ヒューストンの図書館で最も人気の本
ニューヨークの路上で殺害された女性の死の真相を解くサスペンス。
「To Kill a Mockingbird」 ハーパー・リー著
（"To Kill a Mockingbird" By Harper Lee）メンフィスの図書館で最も人気の本
弁護士アッティクス・フィンチが本物の物真似鳥を弁護するというハーパー・リーの古典的作品。ピューリッツァー賞受賞
「Wicked Charms: A Lizzy and Diesel Novel」 ハJanet Evanovich、Phoef Sutton著
（"Wicked Charms: A Lizzy and Diesel Novel" By Janet Evanovich, Phoef Sutton）インディアナポリスの図書館で最も人気の本
「Go Set a Watchman」、「ガール・オン・ザ・トレイン」の2冊の人気がずば抜けてますね。
それから「Go Set a Watchman」や「Fairyland: A Memoir of My Father」など回顧録的な作品や、孤独な老人同士の交流を描いた「Our Souls at Night」など読者層の年齢が高そうな作品の人気が高いのが面白いと思いました。
参照元：The most popular books in U.S. public libraries, mapped by city
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